検定中止事項 完全ガイド

「これだけは絶対にやってはいけない」
技能試験で減点ではなく即中止となってしまう危険な項目を解説します。

🚨 検定員補助(ブレーキ・ハンドル)

これが最も多い中止事項の一つです。検定中に助手席の検定員が補助ブレーキを踏んだり、ハンドルに手を出したり、口頭で「危ない!」と指示を出した時点でアウト(検定中止)になります。

検定員もある程度は我慢してくれますが、「もうダメだ、ぶつかる!」と判断したら安全のために補助に入ります。

💡 ここがポイント 特に「優先道路への進入」や「右折時の対向車」など、相手の車を見落としていて危ない時に補助が入ることが多いです。自分の運転だけでなく、周りをよく見ておくことが最大の回避策です。

🚥 信号無視・一時不停止

緊張しているとやってしまいがちな「うっかりミス」ですが、即中止になります。

  • 信号無視: 赤信号での進入はもちろん、黄色信号で安全に止まれるのに通過してしまおうとする場合も対象です。
  • 一時不停止: 「止まれ」の標識がある場所で、タイヤが完全に止まっていない(少し動いている)状態での通過は中止です。
💡 ここがポイント 「止まったつもり」が一番危険です。停止線の手前で、グッとブレーキを踏んで確実に止まる姿を検定員に見せましょう。

⚡ 進行妨害(優先車妨害)

交差点などで「優先関係」を理解せずに、相手の車の進行を邪魔してしまった場合です。

  • 相手にブレーキを踏ませる: あなたが無理に進んだせいで、優先道路を走っている相手がブレーキを踏んだり、ハンドルを切って避けたりしたら中止です。
  • 右折時: 直進してくる対向車があるのに無理に右折した場合も該当します。
💡 ここがポイント 「行けるかな?」と迷う距離なら行かないのが正解です。相手の車を減速させたらアウトだと思いましょう。

🚗 後車妨害(発進時)

路端(道路の端)に停車していて、そこから発進する時のミスです。

  • 後方確認不足: 後ろから車が来ているのに、確認せずに(または気づかずに)発進して、後続車の邪魔をした場合は中止です。
💡 ここがポイント 発進の合図を出してからも、もう一度ルームミラーとサイドミラー、目視で後ろを確認しましょう。後ろから車が来ていたら、無理せずやり過ごしてから発進します。

🚶 歩行者保護不停止

横断歩道は歩行者の聖域です。ここでのミスは厳しく判定されます。

  • 渡ろうとしている人がいる: 横断歩道を渡っている人、または渡ろうとしている人がいるのに、一時停止せずにそのまま通過しようとしたら即中止です。
💡 ここがポイント 横断歩道の手前に誰か立っていたら、とりあえず止まる準備(減速)をしましょう。「渡らないだろう」という勝手な判断が一番危険です。

🚃 踏切不停止・立ち往生

踏切内でのトラブルは重大事故に直結するため、一発中止項目です。

  • 一時停止しない: 踏切の手前で止まらずに通過したら中止です。
  • 踏切内で停止: 前の車が詰まっているのに踏切に入り、中で止まってしまった場合や、踏切内でエンストして動けなくなった場合も中止となります。
💡 ここがポイント 踏切の向こう側に自分の車が入るスペースがあるか確認してから進入しましょう。MT車の場合、変速操作をせずローギアのまま一気に通過するのが鉄則です。

🚧 通過不能(S字・クランク等)

狭路(S字やクランク)での失敗についてのルールは以下の通りです。回数制限を超えると「通過不能」とみなされ中止になります。

  • 切り返し(やり直し): 3回までは減点のみで済みますが、4回やり直した時点で中止になります。
  • 接触・脱輪: ポールに車体を当てたまま進んだり、タイヤが縁石から落ちた(脱輪した)のに、停止せずにそのまま進んでしまうと中止です。
💡 ここがポイント ぶつかりそうになったり、脱輪したりしたら、すぐにブレーキで止まってバックすればまだ合格のチャンスはあります。「行けるかも?」と無理に進むのが一番ダメです。

🚙 MT車特有の禁止事項

マニュアル車(MT)で受験する方は、以下の操作ミスにも注意が必要です。

  • 逆行(下がる): 坂道発進や踏切などで、車が後ろへ大幅に下がってしまう(逆行する)と中止です。
  • エンスト連発: エンスト自体は減点ですが、同じ場所で4回連続でエンストしてしまうと発進不能とみなされ中止になります。
💡 ここがポイント エンストしても焦らないこと。1回深呼吸してエンジンをかけ直せば大丈夫です。焦って操作が雑になると連発してしまいます。

中止事項を知っているだけで、「ここで無理に進んだら終わる」というブレーキがかけられます。
知識があれば怖くありません!

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