非常時・災害時の対応マニュアル
もしも運転中に大地震が起きたら? 故障で止まってしまったら?
パニックにならないために、学科試験でも頻出の正しい対処法を、「なぜそうするのか?」という理由と一緒に身につけましょう。
故障やトラブルの時(一般道路)
やむを得ず一般道路で駐停車する場合、後続車への追突事故を防ぐため、以下の表示義務があります。
視界が悪いため、光るもので合図します。
- 非常点滅表示灯(ハザード)をつける
- または、停止表示器材(三角板)を置く
後続車に「止まっていること」を明確に伝えます。
- 停止表示器材を置く
- または、トランクを開けて駐車していることを示す
後輪が横滑りした時(四輪車)
雨や雪道で後輪が「ズルッ」と滑った時の対処法です。
(例:お尻が右に滑ったら、ハンドルを右に切る=カウンターステア)
こうすることで、車の向きを進行方向に立て直すことができます。
タイヤがロックして完全に制御不能(スピン)になる恐れがあります。
慌てずハンドル操作だけで立て直すのが基本です。
大地震・警戒宣言の時
「運転中」か「車を置いて逃げる時」かで対応が変わります。
特に避難時の車の状態は試験の超重要ポイントです。
- 急ハンドル・急ブレーキを避ける
(揺れでコントロールを失いやすいため) - 道路の左側に停止する
(緊急車両の通行路を中央に確保するため) - ラジオ等で情報収集
(デマに惑わされないようにする)
やむを得ず車を道路上に置いて逃げる場合は、以下の状態にします。
目的:緊急時に、警察官や自衛隊などが車を動かせるようにするため。
- エンジンを止める
-
エンジンキーはつけたまま
(※キーレス車の場合は、運転席の分かりやすい場所に置く) -
窓は閉める
(※火災が発生した際、車内に火の粉が入るのを防ぐため) -
ドアはロックしない(鍵をかけない)
(※ロックされていると移動が必要な時に動かせないため) - 貴重品は持って逃げる
警戒宣言時や災害時は、渋滞を引き起こし避難や救助の妨げになるため、原則として車を使ってはいけません。
ただし、「津波から避難するためやむを得ない場合」だけは例外として認められます。
その他の緊急事態(武力攻撃など)
武力攻撃事態などで「国民保護」のための交通規制が行われた場合、一般車両は通行禁止・制限されます。
速やかに道路外や左側に移動し、警察官等の指示に従いましょう。
(対応の基本は地震の時と同じく、緊急車両の邪魔をしないことです)
いざという時に迷わないよう、
「キーはつけたまま」「ドアはロックしない」
この原則を理由と一緒に覚えておきましょう!
合格に向けてトレーニング!