非常時・災害時の対応マニュアル

もしも運転中に大地震が起きたら? 故障で止まってしまったら?
パニックにならないために、学科試験でも頻出の正しい対処法を、「なぜそうするのか?」という理由と一緒に身につけましょう。

故障やトラブルの時(一般道路)

やむを得ず一般道路で駐停車する場合、後続車への追突事故を防ぐため、以下の表示義務があります。

🌃 夜間の場合
視界が悪いため、光るもので合図します。
  • 非常点滅表示灯(ハザード)をつける
  • または、停止表示器材(三角板)を置く
☀️ 昼間の場合
後続車に「止まっていること」を明確に伝えます。
  • 停止表示器材を置く
  • または、トランクを開けて駐車していることを示す

後輪が横滑りした時(四輪車)

雨や雪道で後輪が「ズルッ」と滑った時の対処法です。

対処法:後輪が滑った方向に軽くハンドルを切る
(例:お尻が右に滑ったら、ハンドルを右に切る=カウンターステア)
こうすることで、車の向きを進行方向に立て直すことができます。
⚠️ 絶対に急ブレーキは踏まない!
タイヤがロックして完全に制御不能(スピン)になる恐れがあります。
慌てずハンドル操作だけで立て直すのが基本です。

大地震・警戒宣言の時

「運転中」か「車を置いて逃げる時」かで対応が変わります。
特に避難時の車の状態は試験の超重要ポイントです。

🚗 運転中に発生したら
  • 急ハンドル・急ブレーキを避ける
    (揺れでコントロールを失いやすいため)
  • 道路の左側に停止する
    (緊急車両の通行路を中央に確保するため)
  • ラジオ等で情報収集
    (デマに惑わされないようにする)
🏃 車を置いて避難する時のルール(最重要!)

やむを得ず車を道路上に置いて逃げる場合は、以下の状態にします。
目的:緊急時に、警察官や自衛隊などが車を動かせるようにするため。

  • エンジンを止める
  • エンジンキーはつけたまま
    (※キーレス車の場合は、運転席の分かりやすい場所に置く)
  • 窓は閉める
    (※火災が発生した際、車内に火の粉が入るのを防ぐため)
  • ドアはロックしない(鍵をかけない)
    (※ロックされていると移動が必要な時に動かせないため)
  • 貴重品は持って逃げる
❌ 車を使用してはいけない

警戒宣言時や災害時は、渋滞を引き起こし避難や救助の妨げになるため、原則として車を使ってはいけません。
ただし、「津波から避難するためやむを得ない場合」だけは例外として認められます。

その他の緊急事態(武力攻撃など)

武力攻撃事態などで「国民保護」のための交通規制が行われた場合、一般車両は通行禁止・制限されます。
速やかに道路外や左側に移動し、警察官等の指示に従いましょう。
(対応の基本は地震の時と同じく、緊急車両の邪魔をしないことです)


いざという時に迷わないよう、
「キーはつけたまま」「ドアはロックしない」
この原則を理由と一緒に覚えておきましょう!

合格に向けてトレーニング!