高速道路のルール完全攻略

高速道路には「高速自動車国道」と「自動車専用道路」の2種類があり、速度や通行できる車のルールが異なります。
学科試験で間違えやすいポイントを整理しました。

1. 高速道路の種類と速度

ここが学科試験の最重要ポイントです!
「標識がない場合」のルールが大きく異なります。

項目 高速自動車国道
(本線車道)
自動車専用道路
最高速度
(原則)
100km/h
※一部車種を除く
60km/h
(一般道と同じ!)
最低速度 50km/h なし
(規定なし)
⚠️ 自動車専用道路に注意!
自動車専用道路でも、標識で「80」などと指定されていればその速度で走れます。
しかし、標識がない場合は「一般道と同じ60km/h」です!
(例:首都高速など)
高速自動車国道の最高速度(詳細)
🚗 100km/h で走れる車
  • 大型乗用(バス)、普通乗用、普通貨物
  • 大型自動二輪、普通自動二輪
🚚 80km/h 制限の車
  • 大型貨物(トラック)、大型特殊
  • トレーラー(けん引自動車)、三輪自動車

2. 通行できない車

道路の種類によって通行できない車が異なります。特に50km/hルールがポイントです。

🚫 どちらも通行できない車(共通)
  • ミニカー
  • 原動機付自転車(原付)
  • 125cc以下の普通自動二輪車(小型二輪)
⚠️ 「高速自動車国道」だけ通行できない車
  • 小型特殊自動車
    (農耕用トラクターなど)
  • 故障車をロープ等でけん引している車

理由:高速自動車国道には「最低速度50km/h」の決まりがあるため、構造上または状態として50km/hを出せない車は通行できません。

3. 通行ルールと禁止事項

📏 車間距離の目安

乾燥した路面:速度の数字と同じ距離(100km/hなら100m)。
雨天・タイヤ摩耗時:その2倍程度。

🛣️ 通行区分
  • キープレフト:原則、一番左の車線を走行。(追い越し車線はずっと走ってはいけません)
  • けん引自動車:総重量750kg超の車を引くトレーラーは、一番左の車線を通行。
  • 路側帯・路肩:原則通行禁止(故障時のみ駐停車可)。
🚫 絶対禁止事項
  • 転回(Uターン)
  • 後退(バック) ※行き過ぎても戻ってはいけません!
  • 横断
🏍️ 二輪車の二人乗り禁止条件
以下の人は高速道路で二人乗りできません。
① 20歳未満の人。
② 免許取得後3年未満の人。

4. 緊急時・故障時の対応

高速道路は原則「駐停車禁止」ですが、以下の例外があります。

  • 危険防止のための一時停止
  • 故障のため、路肩・路側帯に止める時
  • SA・PAでの駐停車
  • 料金支払いのため
🆘 故障して止まる場合(三角板)

後続車に停止していることを知らせる義務があります。

昼間:後方に停止表示器材(三角板)を置く。
夜間:停止表示器材 + ハザードランプ(非常点滅表示灯) または 尾灯をつける。
避難:車内に残らず、ガードレールの外など安全な場所へ!
🔧 出発前の点検
  • 燃料:ガス欠にならないよう確認。
  • タイヤ:空気圧は高めにする。
    (低空気圧での高速走行は「スタンディングウェーブ現象」でバーストする危険があります)
  • 停止表示器材:積んでいるか確認。

高速道路は便利な反面、ルールを知らないと大事故につながります。
正しい知識で安全なドライブを!

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