歩行者保護と路面電車

車は「交通強者」、歩行者は「交通弱者」。
万が一の時、責任が重いのはドライバーです。
学科試験で頻出する歩行者保護のルールや、路面電車への対応を解説します。

歩行者の側を通る時の基本

道路の端を歩いている歩行者のそばを通る時は、以下の手順で対応します。

① 基本は「安全な間隔をあける」
歩行者がこちらに気づいている
(対面):1m以上
歩行者がこちらに気づいていない
(背面):1.5m以上
※まずは近づかないことが一番です。
② 間隔があけられない時は「徐行」
対向車がいるなどして間隔が取れない場合は、徐行して通過します。
×「必ず徐行」ではありません。間隔が空くならそのまま通ってOKです。
⚠️ 例外:危なっかしい歩行者の場合
子供、高齢者、白杖を持った人、車椅子の人などのそばを通る時は、間隔に関係なく「一時停止」または「徐行」しなければなりません。

横断歩道での3つの対応

横断歩道は「歩行者の聖域」です。状況に応じた正しい対応を覚えましょう。

  • 1. 明らかに人がいない
    そのままの速度で進んでOK。
  • 2. 人がいる(渡ろうとしている)
    手前で一時停止し、道を譲る。
    ※これが絶対ルール!
  • 3. いるかいないか分からない(見通しが悪い)
    手前で停止できる速度に減速して進む。

路面電車への対応(安全地帯)

路面電車が走っている地域でのルールです。「安全地帯があるか・ないか」で対応が変わります。

🚉 安全地帯がある場合
● 人がいない:そのまま通過OK
● 人がいる:徐行して通過
※電車が停まっていても、安全地帯があれば徐行で通過できます。
🚧 安全地帯がない場合
電車が停まって乗り降りしている時は、原則「後方で停止」して待ちます。
【例外】
乗り降りする人がおらず、電車との間に1.5m以上の間隔がとれる場合のみ、徐行して通過できます。

試験対策:言葉の区別

学科試験では、以下の言葉の使い分けが重要になります。

  • 徐行:すぐに止まれる速度。
    例:安全地帯に人がいる時
  • 一時停止:タイヤを完全に止める。
    例:横断歩道に人がいる時
  • 一時停止 または 徐行:どちらかを選択。
    例:子供のそばを通る時

「迷ったら止まる」くらいの気持ちで、
優しい運転を心がけましょう!

合格に向けてトレーニング!