意外と知らない?
信号機の豆知識

「青は進め、黄色は注意」だと
思っていませんか?
実はその認識、ちょっと危険かも。
学科試験でも実車でも役立つ、信号機の「本当のルール」をイラスト付きで解説します。

信号機の種類(一般、特定交通、手信号)のイラスト ▲ 日本には大きく分けて3種類の信号があります

日本には、普段よく見る「一般的な信号機」のほかに、バスや歩行者専用の信号、そして災害時などに警察官が行う「手信号」の3種類が存在します。
それぞれ正しい意味を理解しておかないと、思わぬ事故につながってしまいます。

「青」は「進め」じゃない!

「青信号=行け(命令)」だと思っている方が多いですが、
正しくは「進むことができる」です。

どういうこと?
もし交差点の先が渋滞していたら、青信号でも進んではいけません。進むと交差点の中で立ち往生してしまい、他の車の迷惑になるからです。
「状況を見て、行けるなら行ってもいいよ」というのが青信号の正しい意味です。

※ちなみに、最近街で見かける無人の宅配ロボット(遠隔操作型小型車)は、信号において「歩行者」として扱われます。

「黄色」は「止まれ」!

「黄色=注意して進め」ではありません。
黄色の基本ルールは「止まれ(停止位置から先へ進んではいけない)」です。

間違い: 「おっ、黄色だ!急いで行っちゃえ!」(アクセルを踏む)
正解: 「黄色だ!止まれるかな?」(ブレーキの準備をする)

ただし、急ブレーキになって追突される危険があるなど、安全に止まれない場合だけそのまま進むことができます。
迷ったら「行け」ではなく、本来は「止まれ」であることを忘れないでください。

点滅信号の違い

夜間などに見かける点滅信号。色によって意味が大きく違います。

種類 意味
🟡 黄色の点滅 注意して進むことができる。
徐行の義務はありませんが、周りをよく見て進みましょう。
🔴 赤色の点滅 一時停止しなければならない。
「止まれ」の標識と同じです。必ずタイヤを止めて安全確認!

警察官の手信号の見方

災害や停電で信号機が使えない時など、警察官が手信号を行うことがあります。ポーズは基本的に「腕を横に広げる」か「腕を上げる」かの2種類です。

警察官の手信号をドライバー視点で解説したイラスト ▲ 警察官の体の向きで意味が変わります

ポイントは、警察官が自分に対してどちらを向いているかです。

警察官の向き 意味
体が正面(または後ろ)
(お腹や背中が見える)
腕がどの状態でも、常に
● 赤信号 と同じ
(必ず止まる)
体が横向き
(横顔が見える)
腕を広げていたら
● 青信号
腕を上げていたら
● 黄信号

夜間は「赤いライト(誘導灯)」を持って行います。

誰の指示が一番エライ?

交差点で「信号機」と「警察官」と「工事現場のガードマン」が違う指示を出していたら、誰に従えばいいでしょうか?

  • 1
    警察官・交通巡視員
    最も優先されます。信号が赤でも、警察官が「行け」と言えば進みます。
  • 2
    信号機
    警察官がいない場合は、信号機に従います。
  • 3
    ガードマン(誘導員)
    法的権限はありません。ガードマンが「行け」と言っても、信号が赤なら止まります。

信号の意味を正しく理解して、
安全運転を目指しましょう!

覚えた知識を試してみよう!