安全な速度と停止距離

「制限速度を守っていれば安全」
とは限りません。 車が止まるまでのメカニズムや、必ず徐行しなければならない場所など、安全運転の基礎知識を解説します。

速度の3つの考え方

道路を走る際、「何キロで走ればいいのか」を判断するための3つの基準があります。

① 規制速度
標識や標示で指定されている最高速度。
例:「40」の標識があれば40km/h。
② 法定速度
標識がない道路での、法律で決まっている最高速度。
自動車:60km/h / 原付:30km/h

⚠️ 重要ルール:
「規制速度」と「法定速度」のうち、必ず低い方の速度に従わなければなりません。

③ 安全な速度
天候や路面状況を考慮した速度。
雨や雪の日は、最高速度よりも十分に速度を落とす必要があります。

車が止まるまでの距離(停止距離)

ブレーキを踏めばすぐ止まるわけではありません。車が停止するまでには2つの段階があります。

停止距離
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空走距離制動距離
  • ● 空走距離
    危険を感じてから、ブレーキが効き始めるまでに車が進む距離。(反応時間)
  • ● 制動距離
    ブレーキが効き始めてから、車が完全に停止するまでに進む距離。

📝 覚え方の目安
一般道(時速30~60km)での停止距離は、
「速度 - 15 = 停止距離(m)」程度になります。
例:時速60kmの場合、60-15=約45mも止まるのに必要です!

徐行すべき5つの場所

徐行とは、車がすぐに停止できる速度(概ね時速10km以下)で進むことです。以下の場所では必ず徐行しましょう。

  • 「徐行」の標識がある場所
  • 左右の見通しのきかない交差点
    (※信号機や優先道路がある場合は除く)
  • 道路の曲がり角付近
  • 上り坂の頂上付近
  • 勾配の急な下り坂

状況に合わせた「安全な速度」で
事故を防ぎましょう!

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